橋本病と運動療法や運動制限
橋本病の治療を始めて体調が落ち着いてきたところで、そろそろ運動を始めたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
運動を始めるきっかけとして、「増えてしまった体重を減らしたい」という方も多いと思います。
食生活の改善だけでは体重を減らすことは困難ですので、橋本病の方は運動療法を取り入れた体質改善がおすすめです。
体調が落ち着いており、医師から許可が出ていれば特に運動制限はありません。ただ、短時間で激しく動くような運動は、「気持ち良い」と思えればよいのですが、疲れるわりに、あまり運動効果がないこともあります。
橋本病に最適な運動とは?
橋本病の方が運動を始める際、まずは有酸素運動に取り組みましょう。
有酸素運動の代表はウォーキングです。軽く息が弾む程度のペースを維持し、20~30分程度歩いてみましょう。
運動を始めたばかりの頃に注意すべきポイントがあります。
橋本病 運動をする際の注意事項
どのような運動であっても、運動不足の状態から始めれば、辛いと感じてしまいます。
はじめから激しい運動をすれば、筋肉の修復や疲労回復が追いつかず、かえって身体を壊してしまう恐れがあります。
軽い運動であっても、運動を始めたばかりの橋本病の方にとっては、身体は「激しい運動をしている」と捉えてしまうことがあります。
はじめは無理のないところから始め、少しずつ距離を伸ばし、歩くスピードを上げ、徐々に強度を強めてみましょう。
運動は続けることに意味があります。少し運動をしてみて直ぐにやめてしまうのでは、運動効果は持続しません。
有酸素運動が心地よいと思えてきたら、今度は興味のあるさまざまな運動に取り組んでみてはいかがでしょうか?
参考文献
, The thyroid axis, prolactin, and exercise in humans. Curr Opin Endocr Metab Res . 2019 Dec;9:45-50.
doi: 10.1016/j.coemr.2019.06.012. Epub 2019 Jul 5.
(2020年11月24日参照)