バセドウ病や橋本病と生牡蠣のこと
秋が深まり、紅葉が楽しめる季節になりました。
秋と言えば食欲の秋でもあります。
秋、冬は「美味しいものをたくさん楽しみたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような訳で、今日は食欲の秋にちなみ、いま楽しみたい「生牡蠣(カキ)」ついて取り上げてみたいと思います。
11月から3月、4月頃までは牡蠣が旬を迎えます。
生牡蠣が寒い季節のお楽しみという方も多いと思います。
バセドウ病や橋本病の方は消化器系の不調も多いため、生ものや生牡蠣を食べても良いのか、気になるところではあると思います。
バセドウ病や橋本病 食べてはいけない物
甲状腺疾患は免疫異常を伴う疾患です。
そのために、体調の悪い時期には免疫系を強く刺激する食中毒に注意が必要です。
バセドウ病や橋本病の診断をうけ、治療を始めた直後は、特に体調が不安定な状況です。
食中毒を起こせば、当然、体に大きな負担がかかってしまいますので、生ものには注意が必要です。
また、治療開始直後でなくても、体調が不安定にな時期には、やはり食中毒を起こせば体に大きな負担がかかるため、生ものには注意が必要です。
症状には個人差がありますので、心配な場合は必ず治療先の主治医や管理栄養士に確認しましょう。
症状が安定していて生で食べても問題のない方、加熱した牡蠣なら食べても良いという許可をもらった方もいらっしゃるでしょう。
自己免疫疾患にお勧め 牡蠣の選び方
生牡蠣を食べても良い方だけでなく、加熱した牡蠣なら食べても良いという許可をもらった方にもおすすめの、牡蠣の選び方があります。
それは、いずれの場合も、生食用の牡蠣を選ぶことです。
生食用の牡蠣は、もともと生で食べることを考慮しているため、加熱用の牡蠣よりも厳しい衛生基準が設けられています。
- 生食用の牡蠣を選ぶ
- 加熱が必要な場合はしっかりと加熱する
この2点に気を付けて食べることで、2重の対策をとることができます。
食は元気の源です。
牡蠣フライや牡蠣の入った鍋物など、対策をしっかりととりながら食を楽しみ、体力をつけて寒い冬を乗り切りましょう。
参考文献
(2020年11月22日参照)