飲み物と健康との関係について調べた文献は多く見られます。
紅茶やコーヒー、緑茶の健康効果については、さまざまな調査が行われています。
その中には、甲状腺疾患と飲み物の関係について、調査数は少ないものの、関係性を示す報告もあります。
甲状腺疾患に対する飲み物の影響調査
ギリシャ・アテネでは、甲状腺疾患の方を対象に飲み物と甲状腺疾患の症状について関係性を調べる調査が行われました。
この調査では、ギリシャ人が日常的に頻繁に飲用するカモミールティー、セージティー、山茶を対象としています。
カモミールティーと甲状腺癌
この中で、カモミールティーを飲んでいる方は、甲状腺癌等のリスクが優位に低下したとのことです。
具体的には、カモミールティーを週に2回から6回の間で、多く飲んだほど低下するとのことです。
この効果は、カモミールティーの他に、コーヒーを飲む習慣があっても変わらなかったとのことです。
カモミールティーの健康効果とアレルギー反応
カモミール(ジャーマン・カモミール)には抗炎症作用や鎮静作用、リラックス効果等があるとされ、ヨーロッパでは、日常的な飲み物として、また、代替療法の治療の一環としても、広く取り入れられています。
ハーブティーの種類に迷ったら、ときには、カモミールティーを選んでみてはいかがでしょうか?
なお、ブタクサをはじめとするキク科植物でアレルギー反応を起こす方は、カモミール摂取でもアレルギー反応を起こす恐れがありますので注意しましょう。