朝起きられない、昼間も眠い、寝ても寝ても疲れが取れない。
このような不調は橋本病が原因のことがあります。
橋本病は30代以降の女性に多い自己免疫疾患です。
甲状腺ホルモンの分泌量が減少することで、睡眠障害をはじめ、さまざまな不調が起こります。
橋本病と体内時計
甲状腺ホルモンは自律神経や甲状腺以外のホルモンと連携をとりながら体調を整える役割があります。
朝、自然に目が覚め、夜に眠くなる、といった体内時計によるリズムも、これらの連携した調整によるものです。
そのために甲状腺機能が低下すると、体内時計のリズムがうまく刻めず、朝起きられないといった不調を来してしまうのです。
睡眠トラブルへの対策
甲状腺機能低下症の方は、甲状腺ホルモン薬を服用することで、このような不調が改善されていきます。
ただ、生活リズムが一度崩れてしまうと、自然な回復が上手くいかないこともあるでしょう。
不調が強い時は無理は禁物ですが、様子を見ながら体内時計をご自身で戻してあげるように生活リズムを整えてみましょう。
具体的には、朝起きてしっかりと朝食をとり、夜更かしせずにできるだけ早めに寝る、といった生活リズムを繰り返すことで、体内時計を回復させる手助けとなるでしょう。