
橋本病は自己免疫疾患の一種で、甲状腺ホルモンの分泌が低下すると、基礎代謝が落ち、エネルギー不足に陥ります。その結果、次のような症状が出やすくなります。
- 朝、極端に起きづらい
- 日中も疲れやすく、眠気が取れない
- 寒さに弱く、冷え性がひどい
- 気分が落ち込みやすい、やる気が出ない
特に冬は寒さで体温が下がりやすく、甲状腺ホルモンの働きが追いつかず、症状が悪化しやすい時期です。
対策① 朝の体温を上げてスムーズに起きる工夫
甲状腺機能が低下していると、体温調節がうまくいかず、朝の目覚めが悪くなります。次の方法を試してみましょう。
- 目覚める前に部屋と布団を温める(タイマー付き暖房・電気毛布を活用)
- 起きたらすぐに白湯や温かいスープを飲む
- 軽いストレッチや足のマッサージで血流を促す
対策② 甲状腺をサポートする食事を意識する
栄養不足が続くと、甲状腺ホルモンの生成がうまくいかなくなり、さらに症状が悪化する可能性があります。体調が悪いからといって、朝食を抜かないようにしましょう。
- タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)のおかずを取り入れる
- 鉄をはじめとするミネラルを意識する(レバー、赤身の肉、牡蠣、ナッツ)
- ヨウ素を摂りすぎない(昆布や海藻の過剰摂取は注意!)
食事からも甲状腺をサポートすることが大切です。
対策③ 橋本病の可能性がある場合は病院で検査を!
「ただの疲れ」「冬だから仕方ない」と放置すると、症状が悪化することもあります。以下の症状が続く場合は、甲状腺ホルモン値の血液検査(TSH、FT4、FT3)を受けることをおすすめします。
- 朝起きられない日が続く
- 冷え性、むくみ、乾燥肌がひどい
- 体重が増えやすい、食欲がないのに太る
早めに適切な対策をとることで、冬の朝も少しずつ楽になります。無理をせず、自分の体を大切にしましょう。
【まとめ】冬の朝がつらいのは橋本病のサインかも
「朝起きられない」「寒さがつらい」「疲れが抜けない」 そんな症状がある方は、甲状腺の働きが低下している可能性があります。
「ただの疲れ」と思わず、体のサインを見逃さないようにしましょう。正しい知識と対策で、冬の朝を乗り越えましょう!