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橋本病、甲状腺機能低下症で低血糖に?その原因と対策を解説!

橋本病で低血糖?原因と対策について
橋本病で低血糖?原因と対策について

橋本病・甲状腺機能低下症では低血糖になりやすいことがあるのをご存じでしょうか?今回は、甲状腺ホルモンが不足すると血糖値がどのように変化し、それが食生活にどのような影響を及ぼすのかを解説します。

甲状腺ホルモンと血糖コントロールの関係

甲状腺ホルモンは、肝臓での糖新生(体内で糖を作る働き)や筋肉・脂肪組織での糖の利用を調整しています。そのため、甲状腺機能が低下すると、糖新生が減少し、食事と食事の間で血糖値を維持するのが難しくなります。その結果、空腹時に血糖値が下がりやすくなり、低血糖の症状が現れることがあります。

  

さらに、甲状腺機能低下症では消化管の動きが遅くなり、食事からの糖の吸収も遅れる傾向があります。一見すると血糖値の急上昇を防ぐメリットがあるように思えますが、糖の供給が遅れることで食後でもエネルギー不足を感じやすくなり、低血糖のリスクが高まることがあります。

低血糖の症状と甘いものの誘惑

低血糖になると、次のような症状が出ることがあります。 

  • 強い空腹感
  • 手の震え
  • 冷や汗
  • 眠気やだるさ
  • 集中力の低下 

これらの症状は不快なだけでなく、日常生活にも影響を与えるため、つい甘いものや炭水化物を無意識に口にしてしまうことがあります。特に、仕事中や外出先で低血糖を感じたときに、チョコレートや菓子パンなどを食べたり、甘い飲み物を飲んでいるケースは少なくありません。

知らぬ間に食べ過ぎるリスク

低血糖を感じたときに甘いものを食べると、血糖値は一時的に上がります。しかし、その後インスリンが過剰に分泌されることで、再び血糖値が下がり、さらなる空腹感を引き起こすことがあります。これを繰り返すと、食べ過ぎによる体重増加や血糖値の乱高下が起こりやすくなります。

対策:低血糖を防ぐためにできること

低血糖を防ぐためには、次のような対策が有効です。

たんぱく質や脂質を適度に含んだ食事をとる

炭水化物だけでなく、たんぱく質や脂質を一緒に摂ることで血糖値の安定化を図る。

食事の間隔を空けすぎない

3食しっかり食べることが大切。必要に応じて間食も検討。

急激に血糖値を上げる食品を避ける

精製された砂糖や白米・パンよりも、GI値の低い食品を選ぶ。

また、甲状腺ホルモン薬の補充治療を受けることで、血糖値のコントロールが改善しやすくなることもあります。低血糖の症状が続く場合は、医師や管理栄養士に相談しながら治療や食生活を見直してみるのもよいでしょう。

まとめ

甲状腺機能低下症では低血糖リスクを高めることがあります。そのため、バランスの良い食事、規則正しい食事が血糖コントロールに欠かせません。

 

甲状腺ホルモン薬の補充により、血糖コントロールに変化が現れます。

 

治療が不要な橋本病・潜在性甲状腺機能低下症の方は、食事療法が何よりも大切です。 

 

自身の体調変化をよく観察し、必要に応じて医師や管理栄養士に相談しながら、無理のない方法で体調を整えていきましょう。

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