読者の皆さまへ
2023年6月 日に「橋本病の食事法」の改訂版を発行いたしました。お手数をお掛け致しますが再ダウンロードの上、最新版をご覧頂ければ幸いです。
橋本病の体調管理に食事療法はとても有効です。
しかし、有効な食事療法に巡り合う機会はなかなかありません。
そこで、橋本病と食事療法の基礎的な知識を獲得することはとても大切です。
その上で、それぞれの病態にあわせて個別の食事療法を実践して、日常の食生活を改善します。
橋本病で食べてはいけないもの、食べられないもの
食事療法といっても、あれも食べてはいけない、これも食べてはいけない、量も少なく、と気にしていては、心の負担になってします。食事は楽しく食べるものです。食事療法を気にするあまり、食事がストレスになってはいけません。
橋本病の方にとって食べてはいけないもの、食べられないものはありませんが、量に注意が必要なものもあります。例えばヨウ素はその代表です。
また、脂質の中でトランス脂肪酸には注意が必要です。
橋本病と体重の増加
橋本病・甲状腺機能低下症による体重の増加がどのくらいであるかについては、
おおよその目安は報告されているものの、実際にはこれよりも体重が増えてしまう方も大勢います。
体重や体脂肪の増加は、さまざまな疾患のリスクを高める原因となりますので、食生活を改善しながら体調管理、体重管理に注意が必要です。
橋本病と食欲の低下、食欲の増加
これまで、橋本病の症状によって食欲が低下するとされてきましたが、最近では食欲がない方も食欲がある方も、どちらもいる傾向にあります。
いずれにせよ、食欲を制御するホルモンがアンバランスになり、本来の食欲が分かりにくくなっています。客観的に正しい食事量を把握することが大切です。
橋本病と食事療法の関係を学び、いろいろな食品を楽しむ食事で栄養管理、体調管理を持続しましょう。